皆さま、こんにちは。営業企画部の玉置です。
気づけば、今年もあっという間にクリスマスの時期を迎えました。
年に一度の特別なこの日、どうぞ素敵なひとときをお過ごしください。
さて、今回のブログでは、10月~12月に行った「メディックファーストエイド」(以下:MFA)の研修についてお話ししたいと思います。
皆さまは、MFAという言葉を聞いたことはありますか?
MFAは、救急医療の先進国アメリカで誕生した、産業・企業・市民レベルの応急救護手当の訓練プログラムのことです。
キャロリーヌでは、万が一お客様や社員に何か起きた場合でもしっかり対応できるように、2022年にこのMFA研修を導入しました。
先日、資格更新のための研修を新宿本店で行い、各サロンと部署から1名が参加しました。
講師は、前回と同じ猪狩賢三先生です。
研修内容は、主に胸骨圧迫(心臓マッサージ)、AEDの使い方、回復体位、傷口の応急処置です。
胸骨圧迫とは、動かない心臓に代わって全身の臓器に血液を送り込み、臓器が酸素不足で動かなくなってしまうのを防ぐ救命方法です。
心臓が止まっている方にするイメージを持ちますが、実は呼吸をしている場合でも必要な場面もあります。
その判断方法は、反応がない傷病者の「呼吸が正常であるかどうか」です。
普段通りの呼吸をしていない場合や、死戦期呼吸(しゃくりあげるような途切れ途切れに起きる呼吸)の場合には、ただちに胸骨圧迫が必要です。
胸骨圧迫は、次のように行います。
1. 傷病者を固い床に仰向けに寝かせ、傷病者の胸の横にひざまずく
2. 胸の真ん中に片方の手のひら基部(手首に近い部分)をあて、もう片方の手を重ねて組み、腕を垂直に伸ばす
3. 手のひら基部だけに力が加わるように気を付けながら、傷病者の胸が4~5cm沈み込む程度に圧迫する
4. 1分間に約100回のテンポを目安に、30回連続で圧迫することを目標にする。圧迫と圧迫の間は、胸が元の高さに戻るように十分に圧迫を解除する
普段からボディマッサージなどで鍛えているスタッフたちですが、いざ実践してみると最初は力加減や手技に苦戦。
圧迫場所がずれると肋骨や肋軟骨を痛めることがあるため、人体図形を使用して場所の確認もしました。
回復体位では、実際に猪狩先生が傷病者の役となり実践しました。
脱力した状態の人の体って、想像以上に重いのをご存じでしょうか?
通常、筋肉が体を支えたりバランスを取ったりする役割をしていますが、脱力するとそのサポートがなくなり、体が「まとまりのない状態」になってしまうのです。
細身の猪狩先生でも相当な力が必要でした。
今回での研修では、緊迫した状況を想定した実践的な内容により、スタッフ一人ひとりが自分のスキルを確認し、向上させる良い機会となりました。
「実際の場面をイメージできたので自信がついた」
「周りの人との連携が大事だと改めて感じた」
という感想が寄せられ、学びの多い一日だったことが伝わってきました。
お客様に安心してご来店いただけるよう、今後も安全対策に力を入れてまいります。
こちらのMFA研修は、個人で申し込むことも可能です。
緊急事態はいつ、どこで起きるかわかりません。大切な人を守るために、いざという時に役立つ知識と技術を身につけてみてはいかがでしょうか。
MFA JAPANの詳細はこちらから。
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