お酒もついついすすんでしまうシーズンの到来です。でも、お酒を飲んだ翌日のお肌は、どうしてもコンディションを崩しがちですよね。ガサガサに乾燥していたり、むくみがひどかったり「二日酔いブス」の経験、ありませんか?飲んだ次の日にお肌の調子が悪くなる理由を知って、二日酔いブスを予防しましょう!
お酒で肌荒れが起きるメカニズム
有害物質アセトアルデヒド
体内に入ったアルコールは胃や小腸で吸収され、肝臓に送りこまれて分解されます。アルコールが分解される時に副産物としてアセトアルデヒドが発生しますが、じつはこれこそが二日酔いの諸症状を引き起こす諸悪の根源です。動悸、吐き気、頭痛などすべてアセトアルデヒドによって引き起こされているのです。
通常は、アセトアルデヒドは酵素によって分解され、汗や尿として体外に排出されます。しかし、お酒を飲み過ぎるとアセトアルデヒドが長時間体内にとどまることになり、美容にも悪影響を及ぼすことになってしまうのです。生まれつきアセトアルデヒドを分解する酵素が少ない体質の人も要注意です。アセトアルデヒドは体内に残留時間が長いほど周囲の細胞を傷つけ、その結果、肌荒れを生じさせてしまうのです。
水分不足・ビタミン不足
通常、アルコール50gを分解するのに約1Lもの水分が必要といわれています。二日酔いの時にひどく喉が乾くのもこのためです。さらに、アルコールによる血行促進で上昇した皮膚温度を下げるため、皮膚表面からさかんに水分が蒸発しています。このような仕組みによってお肌の乾燥が進行してしまうのです。その上、アセトアルデヒドの分解には美肌には欠かせないビタミンB群を大量に消費するため、肌荒れも起きてしまうというわけです。
睡眠の質の低下
いわゆる「眠気」はセロトニンというホルモンの分泌によって起こります。お酒を飲んで眠くなることもありますが、これはアルコールが脳を麻痺させることによって生じたニセの眠気です。そのため、飲酒した後の睡眠では、健康な眠りのように成長ホルモンは分泌されません。成長ホルモンは肌の新陳代謝を促す美肌のカギです。飲酒した夜は古い角質が残ったまま新しい細胞に生まれ変わることもないため、翌朝ガサガサの肌荒れを起こしているというわけです。
肌荒れを予防するお酒の飲み方
お肌に悪いことはわかっていても大好きなお酒はやめられない!そんな人のために、以上のメカニズムをふまえたお肌に優しいお酒の飲み方を紹介します。まず、お酒を飲む時には、かならず同じ良の水を飲むようにしましょう。ポリフェノールなど美容成分を多く含む赤ワインは適量であればとてもおススメです。
おつまみも冷やすものは控え、煮豆などの豆類を積極的に摂るようにしましょう。また、ビタミンB群が豊富なレバーの焼き鳥、ほうれん草のゴマ和えなどもおすすめです。高カロリーのフライドポテトや唐揚げなどはあまりおすすめできません。
そして、何よりも重要なのは飲み過ぎないことです。アセトアルデヒドを分解する酵素が多い、いわゆる「お酒に強い人」ほど無理をする傾向があります。どんなにお酒が強かったとしても、人間が処理できるアセトアルデヒドの量には限界があります。また、深夜におよぶ飲酒は、当然のことながらそれだけ睡眠時間を削ってしまいます。飲んだ日にはなぜかぐっすり眠ったように思えるものですが、それは単なる脳の誤解です。お肌の健やかな新陳代謝のためにも、成長ホルモン分泌のゴールデンタイムといわれる22:00~2:00の間に少しでも就寝できる毎日を過ごすように心がけましょう。