最近、糖質制限ダイエットが流行しています。
糖分の摂取量自体を減らし、ダイエットしようという考え方です。
ふだんはエネルギーとして使える糖分も、運動などで使わずにいると脂肪として溜まってしまいます。
しかし、糖質制限ダイエットをすると、脂肪を無駄に蓄えなくなるということです。
中性脂肪も減少し、メタボや高脂血症も改善されます。
今回は、糖質制限ダイエットと中性脂肪の関係について見てみましょう。
糖質とは主食に含まれる成分
糖質とは、ご飯やパン、めん、砂糖類などに含まれている成分です。
炭水化物と混同されがちですが、炭水化物は厳密には「糖質と食物繊維が合わさったもの」であるため、微妙に違います。
ご飯一杯(150g)でも角砂糖14個分に相当するカロリーです。
私たちが朝から晩までご飯を食べるだけで、どれだけのエネルギーを蓄えているか想像できると思います。
しかし、夕飯を食べたあとに身体を動かすことはほとんどありません。
多くの方がゆっくりと過ごし、眠ることでしょう。
糖質を摂ると脂肪が蓄えられてしまい、多くの方が太ってしまう理由です。
糖質制限ダイエットで中性脂肪ダウン
中性脂肪の量は、糖質制限ダイエットをすると一緒に落ちていきます。
なぜ、減少するかと言うと、中性脂肪はエネルギーとして使わなかったブドウ糖が原料となって、体内で作られるからです。
また、糖質を摂るとインスリンが分泌されます。
インスリンはブドウ糖を中性脂肪に変えるはたらきがあります。
しかし、糖質制限ダイエットを行うとインスリン自体が分泌されないので、中性脂肪が体内に増えないということなのです。
いきなり中性脂肪が減少することはありません。
健康診断直前に糖質制限ダイエットをはじめても、すぐに効果が目に見えることは少ないです。
激しい運動をする方には不向き
糖質制限ダイエットは、体重の減少に加え、中性脂肪を減らす可能性があります。
糖質を摂り過ぎて太ったという方は多いので、心当たりがある方は比較的短期間で成果が出るでしょう。
食生活を見直すきっかけにもなるため、まずはやってみたほうがよいと思います。
しかし、身体の中にエネルギーを取り込まないダイエット方法なので、激しい運動をする方には不向きです。
例えば、工場や現場などで肉体労働をする方にとって、体調不良や事故のもとになってしまいます。
ケガや病気になってしまっては元も子もないので、安全に注意しながら取り組むことが大切です。
糖質制限ダイエットで頭痛になる例もある
糖質制限ダイエットを始めると、さまざまな副作用が発生します。
簡単に言うとエネルギーが不足しているため、身体が危機に感じてしまうからです。
例えば、頭痛やめまい、身体のだるさといった症状が訪れます。
このようなときに試したいのが塩分の摂取。
口の中に梅干しを入れるだけでも、症状が緩和されることもあります。
糖質制限だけでなく、断食をしているような方は塩分が不足するので、試してみるのもよいかもしれません。
糖質制限ダイエットを始めて1週間くらいすると、炭水化物を摂らなくても大丈夫な体質に変化します。
これは、身体がエネルギー源にする栄養を変えたからです。
すると、炭水化物を摂っても太りにくい体質へと変わるので、ある程度は今まで通りの食生活に戻してもよいでしょう。
今、話題になっている糖質制限ダイエットですが、短期間で効果が出る方も少なくありません。
何度でもチャレンジしてよいものであり、理想の体重を目指すこともできます。
中性脂肪の減少にも効果があるので、糖質を摂り過ぎていた方にもおすすめ。
体質改善のために、ぜひとも取り入れてみてはいかがでしょうか。